人生の岐路

人生の選択。
今後の人生や生活が一変するほどの分岐点となるタイミング。
学校、仕事、家などさまざまな要素や要因が絡み合い、その判断で今後の人生を大きく左右するインシデント。

スポーツ選手やスポーツチームに関わるスタッフにおいても、シーズン終了と同時に翌年度の契約に関するやりとりが行われます。

“戦力外”、”契約満了”との文字が新聞やネットニュースを飾ることが多くなる、そのタイミングは、当事者はもとよりそれらに関わる周囲の人々にとっても重く大きな変化を受ける時です。

今年も、多くのプロ野球選手やスタッフの入れ替わりが行われました。
スポーツチームという組織である以上、毎年の選手間競争や組織の新陳代謝は必要不可欠な出来事です。

日々の仕事でもがき苦しみながら、結果が見えない作業・業務を繰り返し、結果を生産し続け、成果を生み出す。
何気なく行われている練習の中でも、試合での1プレーのための集約をすべく、時間をかけ熟成させていく。

スタッフも同様。
選手が活躍するために、どのように手を差し伸べるのか。
それぞれの役職に応じて、思考を巡らせ、一手一言にもこだわり、対応を尽くす。
そんな作業を日々繰り返しています。

それでもやってくる入れ替わり。
“新陳代謝”という言葉は、組織内に留まる人々にとって活性化をもたらす。
一方、次へのステップを要求された去りゆくものへは、選択という帰路が突然やってきます。

スポーツに関わるものとして、現役を続けるのか
新たな仕事への挑戦を進めるのか
目の前に立ちはだかる、「決断」という障壁に対してどのように立ち向かうのか。。

いずれにしても、決断を迫られ、葛藤する期間は、「新しいキャリア」を築くためにも必要な、そして大事な時です。


選択の時

先日、一人のスポーツ選手に会い、来年以降に向けたキャリアに関する相談を受けました。
愚直に練習にも取り組み、じっくりと成績を残してきた彼の眼差しは、すでに前を向き、新たな人生に対する応援をしたいと強く思えるものでした。

彼のように、前を向き、後悔のない、むしろ希望のある選択をできるかどうか。
良い決断をし突き進んでくれる人生ができるよう、その競技中後悔のないほどスポーツに取り組めるよう、スタッフの一人として全力でサポートしなければいけない、そんなことを改めて思い、教えてもらった機会となりました。

セカンドキャリアへの進み方、考え方は人それぞれ異なります。

夢を突き進むのか。
これまで培った経験、スキルを活かすのか。
はたまた、畑違いの場所に一歩踏み出し、新たなキャリアを一から構築していくのか。

これから進もうとする道に対して、メリットやデメリットを考え整理したり、どちらが良いかを天秤にかけて選ぼうとする瞬間もあるでしょう。

いずれにしろ、その「決断」に対して意志を持って取り組めるか。
トップスポーツに欠けた時間や密度の濃い内容は、今後の選択や取り組みをきっと後押ししてくれるものであるとも思います。

良い決断をし、良い道へ進む。
今後の成功に幸あれ。